吉祥寺のペンギン
アルバイトと戸川純と平沢進の用事以外はほとんど外出しない娘が珍しく粧し込んでお出掛け。
吉祥寺の駅で迷子になっている時に見知らぬ男の子に声を掛けられたらしい。
「僕のペットのペンギンを一緒に探してくれませんか?」と…。
娘は小さい時からペンギン好きだ。
「えっ?ペンギン?それは何ペンギン?」
彼は少し考えて「うーん、皇帝ペンギンかな」
「皇帝ペンギンは小学1年生並みの身長なので
そこら辺歩いていたら騒ぎになるから
すぐ見つかりますよ」と、娘。
「じゃ、頭に黄色いトサカの付いたペンギンは?」
「それは岩飛びペンギンですね」
「へー、ペンギンに詳しいね。元飼育員?」
彼もなかなかの切り返し。
その後も彼はペットのペンギンが行方不明だと言い張っていたらしく
娘は帰りの電車で「吉祥寺」「ペンギン」を検索したらしい。
お出掛けって素晴らしい。
娘よ、命の危険が無い限り冒険しておいで。
意外と外の世界も悪くないよ。